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あなたにも関係あるコーヒー2050年問題を【簡単】にまとめて解説

こんにちは。あなたはコーヒーの2050年問題をご存じでしょうか?

もし知らないよ!って方も、とても興味深い話なのでぜひご覧になっていってくださいね。

今日はそのコーヒー2050年問題について解説していきます

 

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  • コーヒーの2050年問題って何?
  • 地球温暖化がコーヒー栽培に与える影響は?
  • 2050年問題をクリアしていくために必要なことは?

 

私は大手コーヒーショップで、10年以上の知識と経験を積んできました。コーヒーセミナーも行っています😉

 

今日の記事を読み終えると

コーヒー2050年問題とはどんな内容なのかを理解し、コーヒー栽培の未来についてより興味を持てるようになります。

 

 コーヒーの2050年問題って何?

結論からいうと

地球温暖化による気候変動のために、コーヒー栽培地域が50%減少し、コーヒーが不足すると言われている問題です

 

なぜ地球温暖化がそこまで影響を与えると予想されているのか?

それは将来の気温上昇地域とコーヒー栽培地域が大きくかぶっているからです。

下の画像を見てください

出典 気象庁HP

黒色の太い2本の線の間の地域が、コーヒーベルトと呼ばれるコーヒー栽培地域です。

この図は1986~2005年の平均気温から21世紀末にはどれくらいの気温が上昇するか?を予測したもの。

 

コーヒーベルト地域は真っ赤ですよね?

この予想される状況からコーヒー栽培環境が激変するだろうといわれているんですね。!

 

従ってコーヒー2050年問題とは、地球温暖化による気候変動の影響でコーヒーが不足する、という話題なんです。

 

 地球温暖化によって、2050年までにコーヒーへ想定される悪影響

コーヒーは植物の種なので、地球温暖化によって様々な影響を受けます。

どんな点が危惧されているのか見ていきましょう。

 

 コーヒー栽培地域の降雨量変化

1つ目は温暖化による降雨量変化です。

コーヒー栽培に必要な年間降雨量は1500mm~2000mm必要だと言われています。

これが地球温暖化により、減少したりまたは大きく増加したりするとコーヒー栽培ができなくなってしまうんです。

 

雨量が少ないとコーヒーの木が育たないのは当然として、多くてもダメなの?と思いませんでしたか?

実は雨量が多すぎても湿気が発生してしまった、りカビが生えやすくなったりしまうのでダメなんですよ!

 

コーヒー栽培地域の気温変化

2つめは気温の変化。これが非常に危惧されていると言えるでしょう。

なぜならコーヒー栽培地域が今よりも50%減少してしまう可能性があるから。

 

実際に下の画像をご覧ください。

青丸で囲った部分を見ていただきたいのですが、ブラジル36.3%、その下の青丸60%。

 

出典 world coffee research

これ一体何だと思いますか?

 

この画像から何が分かるかというと、世界のコーヒー生産量の36.3%を占めるブラジルのコーヒー栽培可能地域が、2050年までに60%以上も減るという試算なんです!

 

 

生産量第二位のベトナムも50%近く減少する試算がでていますね。

以上のようなことから、地球温暖化によってコーヒー栽培が最も危惧されているのは、気温の変化なんです。

 

 さび病

コーヒー栽培において最大最強の敵はこのさび病だって知っていましたか?

あなたも今までに下の画像のような葉っぱを見た記憶があるのではないかと。

出典 全日本コーヒー協会

この斑点がさび病と呼ばれる、植物全般に発生するやっかいな病気なんです。

 

コーヒーノキの葉に褐色の斑点を付け、光合成を妨げて木を枯らす伝染病だ。空気中に漂うさび病の胞子は、雨により葉に付着し、最悪の場合には農園から農園へ、国から国へと流行する。気候変動による雨量の増加が原因だと言われている。
引用 全日本コーヒー協会

 

やっかいですね~ 😰

過去にはとんでもない大被害も与えているんですよ。

19世紀後半にセイロン島(スリランカ)で栽培されていたコーヒーが全滅しています!

 

さらにそれがインドネシアに伝わり、壊滅しております・・

従って、さび病はコーヒー栽培にとって最大最強の敵なんです。

 

 

 2050年問題を解決する、サスティナビリティに必要な3つの事

 

ここまでで、地球温暖化とその悪影響について話してきましたが、ここからはその問題を解決するための取り組みについて解説していきます。

結論からいうと

サスティナビリティが大切です。

サスティナビリティとは直訳すると、持続可能性。

なぜ大切なのかというと、コーヒー栽培を安定して持続させていくことが2050年問題を乗り越えていく唯一の方法だからです。

 

具体的に3つの取り組みをみていきましょう。

 

取り組み1 コーヒー農家の収入Up

1つ目の取り組みは農家の人たちの収入UPです。

当然ながらみんな家族を持ち、生活をかけてコーヒー栽培をしています。

子供を学校に行かせないといけないし、農園で働く労働者に給与を払わないといけません。

 

そのためには安定した、すこしでも多い収入が必要ですよね?

このような点を解決するために、大手コーヒーチェンが様々なサポートをしているんです。

 

具体的には各企業などが定める品質基準を満たすと、市場価格よりも高い値段でコーヒー豆を買い付けています。

事例 Starbucks coffee カフェプラクティス

 

取り組み2 コーヒー収穫量UP

コーヒーの収穫量をUPさせるためには品種の改良が必要です。

そのために世界中のコーヒー研究機関で日々品種改良が行われています。

 

難しいのは、地域によって栽培環境が違うので、同じ品種でも収穫量に差が出てくること。

 

そのために地域ごとに適した品種を開発してるんです。

また研究結果が実際に実るには30年かかると言われています

 

スターバックスでの取り組み

取り組み3 品質UP

品質のUPは高価格でのコーヒー豆買い取りを実現させてくれる重要なポイントです。

品質UPには

  • 丁寧な収穫→安定した味につながる
  • 栽培環境→風味豊かな味につながる
  • 加工方法→風味豊かな味につながる

といったような要件が必要になってきます。

この品質のUPは非常に地道な積み重ねが必要なんですよ。

私たちが日ごろ何気なく飲んでいるコーヒーは、生産者農家の大きな努力の上に成り立っているということを改めて理解したいですね。

ありがとうございます。

 

キーコーヒーでの取り組み

 

このような収入、収穫量、品質UPをしていく事でコーヒー農家の人たちが安定、安心してコーヒー栽培を持続できるんです。

 

この取り組みを続けていけば、世界のコーヒー生産量も年々増加させていく事ができるため、2050年問題の影響を少しでも減らすことができると考えられています。

 

ですので再度繰り返しますが、2050年問題を考える時にサスティナビリティが大切なのです。

 

 

まとめ

コーヒー2050年問題は地球温暖化による環境変化の問題

今よりもコーヒー栽培地域が50%も減少するという観測も

この問題をクリアしていくためにはサスティナビリティが大切。

農家の収入、収穫量、品質Upが重要

 

日ごろおいしいコーヒーを飲めるのも、コーヒー農家の人たちあってこそ!

感謝しましょう😁

 

 

 

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