あなたはエチオピアのゲイシャと言うコーヒーを聞いたことがあるでしょうか?
日本人がゲイシャと聞いたらあれしか思い浮かびませんよね 笑
ただコーヒー業界で言うゲイシャとはそれとは違い、現在世界NO1と言われているコーヒーの品種のことなんです。
今日の記事では、ゲイシャ種について詳しく掘り下げていきますので、あなたの疑問にお答えできると思います。
安心してくださいね!
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エチオピアのコーヒーでゲイシャっていう名前をよく聞くんですけど、どういうコーヒーですか?- 香りや味の特徴を教えてください
- ゲイシャってどうして値段が高くなるのですか?

この記事ではゲイシャの由来、コーヒーストーリーや味の特徴、読者の人が疑問に思いそうな質問2つについて答えています
この記事を読み終えると
コーヒー豆ゲイシャについての情報や魅力がわかり、 あなたの購入の参考にすることができます
ゲイシャ、コーヒー業界に現る!

その品種が突然として現れたのは2004年のベスト・オブ・パナマ(世界的に注目を集める国際品評会)でした。
パナマのエスメラルダ農園が出品したゲイシャというコーヒーに史上最高値の値段が付いたのです。
その推移は以下のとおり。
1ポンド(460g)あたりの生豆の価格が、エスメラルダ農園でゲイシャが発見され発表された2004年は21ドル、
翌年2005年に20ドル、2006年に50ドル、2007年に130ドル、2013年に350ドル、2017年に601ドル、2018年に803ドル、2019年に1029ドルと現在も最高価格を更新している。
Wikipedia
今では200gで軽く1万円を超える値段の高さです・・すごいですね。過去に2014年スターバックスでゲイシャを販売した時は250gで1万円を超えました。
スターバックスが販売したコーヒー豆の中でもちろん一番値段の高い豆となりました。
当時話には聞いているゲイシャだけどさすがに高すぎて完売するには結構時間がかかるんじゃないかなと思っていたのですが、予想を超えて即完売になり驚いたのをよく覚えています。
結構シェアして買った方が多かったようです。興味がありますからね(笑)
下は当時のニュースです
上記のような過程を経てパナマのゲイシャはその知名度をどんどん上げていき、今では世界中でゲイシャ種を栽培する農園が出てきています。
ゲイシャのコーヒーストーリー
コーヒー業界で有名になったのはパナマ発のゲイシャでしたが実は発祥の地はエチオピア西部だと言われています。
エチオピアには現在でも自生しているコーヒーの木があるのですがおそらくゲイシャ種はそれらの中から突然変異で生まれた品種だと考えられます。

エチオピア南部にはシダモやイルガチェフェといったブランド銘柄も存在しているのでこのあたりの地域は素晴らしい香りを持つコーヒーを生み出す環境が整っているのかもしれませんね。
そして海外に持ち出されたきっかけはコーヒー発祥の地であるエチオピアに品種のサンプルを外国人が複数採取しに来てそのうちの一つがゲイシャ種だったのです。
そのサンプルを植えていたのがパナマのエスメラルダ農園でした。
ゲイシャは収穫量が少なく栽培も難しいとされるために徐々に他の収穫量の多い品種などに植え替えられていったとか。
ただエスメラルダ農園のゲイシャが育っていた区域は、傾斜が厳しく植え替えが困難だったために長年放置されていたそうです。
偶然の産物でもあったかもしれませんね。そしてちょうどタイミングよくコーヒー業界にスペシャルティコーヒーという概念が生まれてきたのでした・・
ゲイシャが属するスペシャルティコーヒー
現在のコーヒー業界にはスペシャルティコーヒーという概念が重要視されています。
その定義は日本スペシャルティコーヒー協会によれば次のとおり
コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。
スペシャルティコーヒーの要件として、サステナビリティとトレイサビリティの観念は重要なものと考える。
日本スペシャリティコーヒー協会
私の言葉で言い換えると
- コーヒーを栽培する過程からお店に届けられてお客様に抽出するその瞬間までを一つの商品として考えている
- サスティナビリティは持続可能性(農家の人たちが安定安心して栽培に取り組める環境作り)
- トレーサビリティは追跡可能であること(誰が栽培し、コーヒー栽培に関するお金の流れなど明確にできること)
- 農家とコーヒーバイヤー、販売者などが一体となって一杯のおいしいコーヒーを作る、そういった概念で生まれたのがスペシャルティコーヒー
それまでのコーヒーというのは品種がどうとか、どこの農園だとか、そういった細かい概念がなくまとめて収穫されブレンドされ出荷される、というような状態だったのです。
ですがスペシャルティコーヒーの概念が登場したことによって、より味や栽培過程が重視されるようになり、素晴らしい香りを持つゲイシャに注目が集まり史上最高値の値段が付いたと言えるでしょう
下の図を見てもらうとわかるようにスペシャルティコーヒーと呼べるだけの品質加工管理されるコーヒーは全体の5~10%しかありません。
値段が高くなる理由がここにありまた農家がスペシャリティコーヒーを目指すのもここに理由があるわけです。

ゲイシャもスペシャルティコーヒーの一つであり、国際的な品評会ベスト・オブ・パナマで1位になっています。
下の動画のようにカッピングという手法で味の評価をしていきます
ゲイシャの味の特徴
名前 | ゲイシャ(Gesah,Geisha) |
品種 | アラビカ種 |
加工方法 | 水洗式(ウオッシュト)、乾燥式(ナチュラル) |
フレーバー | ジャスミン、パッションフルーツ、シトラス |
私も以前パナマのゲイシャを飲んだことがありましたがワインのような芳香さでした。飲んだ瞬間に鼻に抜けるフルーティーな香りが印象的でした。
キーワードとしてはジャスミン、パッションフルーツ、シトラスなど柑橘系のワードがすべて入る気がします。
正直なところ飲み物として飲むというよりは香りを味わうものと考えた方が良いかもしれませんね。
ドリップコーヒーとしてではなく一つの作品として味わうのが正解ではないでしょうか。
ゲイシャについて読者の人からありそうな疑問
Q 同じパナマ産でも農園で価格だいぶ違いますか? |
A 同じ品種でも農園によって味や加工方法が違うので値段は当然変わります。品評会で賞を取った農園とそうでない農園のゲイシャでは差は開きます。
ただパナマのゲイシャに関してはパナマとゲイシャのワードにすでにプレミアムがついている状態ですので”だいぶ”というほど差はつかないのではないかと思います。
ですのでパナマのゲイシャと他国のゲイシャではだいぶ値段に差がつくこともある、と覚えておくとよいと思います
Q 飲んでみても美味しいとは思うけど普通の品種のが良いような…それは私の味覚がおかしいんでしょうか。 |
A 味覚は人それぞれであり正解はありません。ゲイシャが高くて評価されているからといってゲイシャが一番おいしいというのは正解ではないと思います。
ですので気にすることはありません。ご自分が好きなコーヒーを探すことができればそれが最適解です。
インドネシア産のコクがあり酸味の少ない豆を好きな方はゲイシャは合わないかもしれません。
ゲイシャまとめ
- コーヒーのゲイシャは現在最高級のコーヒー豆
- ゲイシャの発祥はエチオピアとされる
- その飛び抜けた香り、酸味に世界の評価が集まった
- ゲイシャのコーヒー豆はスペシャルティコーヒーの代表格
- 味の特徴は、コーヒーというより紅茶やワインに近い
今日の記事はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。☺️
エチオピアコーヒーについての別記事です。😀興味を持った方はどうぞ。
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