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エチオピアイルガチェフェの味の特徴とおすすめの飲み方まとめました

コーヒーでイルガチェフェっていう銘柄を聞くけど、どこのコーヒーですか?またどんな味や香りがしますか?という疑問をお持ちの方はいないでしょうか?

今日はこの舌を噛みそうな名前のイルガチェフェについてあなたの疑問を解消していきたいと思います。

私は大手コーヒーチェーンで10年以上に渡りコ-ヒーマスターとして活動でしてきた経験からイルガチェフェについてもお伝えできると思います。

今日の内容はイルガチェフェとエチオピアの関係味についての特徴おすすめの飲み方イルガチェフェ以外の2つのキーワードについてです

 

この記事を読み終えると

①イルガチェフェの地域と味の特徴について理解することが出来ます

②おいしいイルガチェフェの飲み方を知ることが出来ます

③あなたが次にコーヒーを購入する際に参考にすることが出来ます

エチオピアの国とイルガチェフェ

エチオピア人の80%ほどはまだ農村地域に住んでおり農業で大部分の生計を立てています。またエチオピアの輸出額の60%をコーヒーが占めており大変な主要産業となっています。

その中でひときわブランド銘柄として輝くのがイルガチェフェです。イルガチェフェはエチオピアの公用語アムハラ語の意味で「湿地と草原」という意味がつけられています。

イルガチェフェは大きなエチオピアの中のほんの一部の地域に当たります。村の集落をイメージしていただければよいと思います。

この地域は山に囲まれ人が住めないようなイメージを持たれるかもしれませんが、実際には人口密度の高い地域でイルガチェフェ地域には多くの村が点在しています。

エチオピアのコーヒー栽培地域の住民は多くが家の軒先に小さな畑を持っておりそこで収穫されるコーヒーの量はエチオピアコーヒーの全体の50%を占めると言われており、

それをガーデンコーヒーと呼んだりするのですがイルガチェフェもガーデンコーヒーで栽培され収穫されたコーヒー豆の一つです。

では下の図でイルガチェフェをさがしてみましょう。首都アジスアベバから見てエチオピア南部にそのイルガチェフェはあります。

 

標高は1800~2200mほどと非常に高い場所に位置しておりこの栽培条件がイルガチェフェを有名にした一つの理由でもあります

では次にイルガチェフェの味や香りの特徴を見ていきましょう

 

イルガチェフェの味の特徴

名前 イルガチェフェ
栽培地域 エチオピア南部、 標高約1800~2200m
加工方法 水洗式(ウオッシュト)or乾燥式(ナチュラル)
味、香り ベリー、シトラス、フローラル

イルガチェフェの味の特徴は何といっても花のようなと表現されることの多い甘い香りです。ベリーやフローラルを思わせるような香りです。

人によってはワインのような芳香さを感じる、という人もいるでしょう。本来コーヒーチェリーが持っている果実の風味を最大限感じさせてくれるのがこのイルガチェフェと言えます。

コクは焙煎具合によるので何とも言えないですが、基本的には浅煎り~中煎りで焙煎されることが多いです。なぜなら焙煎が深いと酸味が隠れやすいのでイルガチェフェのおいしい酸味を活かすには浅煎り~中煎りが良いからです

この地域は上の図にあるように標高が高いことで寒暖の差が大きくそのため実の成長がゆっくりになるために甘みなども凝縮されるのです。

収穫や加工過程においては人の手で選別を行っており選別具合によって等級が分かれています。具体的には欠点豆(割れ、カビ、虫食いなど)の混入率によってグレード1~8までに分けられています

イルガチェフェのような繊細な味を持つ場合にはこの等級というのはとても重要になります。芸術のようなフレーバーをもつイルガチェフェに欠点豆が多数混入すれば大きく風味が失われてしまうためです。

イルガチェフェおすすめの飲み方

イルガチェフェのおすすめの飲み方はコーヒープレスです。

なぜならプレスの特徴はペーパーフィルターを通さないことでコーヒーオイル(香り成分のもとになるもの)の吸着を失くし、コーヒー豆の持っている風味を最大限引き出すからです。

実際にコーヒープレスで落としたものとペーパフィルターで落としたもの比べるとプレスのほうが油が多く浮いているのがわかります。

ですので特にイルガチェフェのような素晴らしい酸味を持つコーヒーにはぴったりだと言えます

また現地エチオピアの人たちもペーパーフィルターは使わず、フライパンで炒ってすりつぶしてお湯を注いで粉が沈殿した状態で上澄みを飲むという

昔ながらの方法で楽しんでいますのでよりコーヒープレスのほうがエチオピアの人たちの飲み方に近いと言えます

エチオピアシダモとかモカって何?

最後にイルガチェフェと並んでよく聞くエチオピアコーヒーに関わる2つのキーワードについてお話ししたいと思います。

エチオピア シダモ

シダモはエチオピア南部のコーヒー栽培地域の名前で、イルガチェフェはこのシダモの中に含まれます。シダモの中のイルガチェフェ地域、という感じですね。

ですのでシダモも非常にコーヒー銘柄としては有名でエチオピア・シダモとエチオピアの冠が付くほどです。

実際、大手コーヒーチェーンスターバックスではこのシダモ産のコーヒーを中心としてエチオピアのコーヒーを販売しています

下の地図を見ていただくとわかると思います。この記事初めのイルガチェフェとシダモはほとんどかぶっていますよね。

 

モカ

モカはモカコーヒーと呼ばれたりしますが特定地域の銘柄ではなく、エチオピア周辺で収穫されたコーヒー豆の総称です。

ですが最近ではモカコーヒーという呼ばれ方はあまりしなくなってきているのかなという印象です。

理由としては栽培地域のブランド化に力を入れているところが多いので、コーヒーを発売されるときもモカコーヒーという総称ではなく、エチオピア・シダモやエチオピア・イルガチェフェといった地域名を商品名にする流れがあるからです。

 

今日のまとめ

  • エチオピアの国とイルガチェフェでエチオピアとイルガチェフェの関係についてお伝えしました
  • イルガチェフェの味の特徴ではイルガチェフェの詳しい風味や地域の特徴について解説しました
  • イルガチェフェおすすめの飲み方ではコーヒープレスをおすすめし、なぜプレスが良いのかをお伝えしました
  • エチオピアシダモとかモカって何?ではイルガチェフェ以外のエチオピアコーヒーでよく出てくる2つのワードについて解説しました

いかがでしたでしょうか?コーヒーとエチオピア、イルガチェフェについての関係性を知っていただけたでしょうか?

ぜひこれからのコーヒー購入の参考にされてください。今日もありがとうございました

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