コーヒー

コーヒーオイルと酸化の関係。コーヒーを劣化させる【4つの要素】

 

みなさんの中でコーヒーに浮いている油や、コーヒー豆のテカテカしている油を気になったことはありませんか?

油ってことは時間が経ったら酸化する
んだっけ?

どうしたら酸化を防げるのかな?

などといった疑問に、今日はお答えします

記事を書く私は、大手コーヒーショップで
10年以上に渡り経験を積んできました。

そこで得た知識と経験をもとにお伝えします

 

今日の記事を読み終えると

 

コーヒーオイルと酸化の関係を
知ることが出来ます。

コーヒー保存にとって重要な
4つの要素がわかります

 

 

コーヒーに浮いている油について解説

コーヒーに浮いている油のことを、コーヒー
オイルと呼びます。

これはコーヒー豆が植物の種子であるために
もともと持っていた脂質が、変化してコーヒ
ーオイルになったのです

 

焙煎時には強い熱が加わります。

その際にコーヒー豆の中の細胞が壊れ、脂質
から変化したコーヒーオイルが、細かく傷つ
いた豆表面から外ににじみ出していくのです

ですので、コーヒーオイルは油分ではありま
すが飲んでも健康には全く影響がありません

 

しかし、コーヒー豆の品質を劣化させるのは
このコーヒーオイルであり、空気と触れるこ
とで酸化します。

では次の見出しで、コーヒーオイルと酸化の
関係についてみていきましょう

 

コーヒーと酸化の関係

まず酸化の説明からしましょう。

酸化とは物質が酸素とくっつく化学反応のこ
とです。

鉄が空気と長時間触れると、錆びますよね。
あれが酸化です。

 

ではコーヒー豆は何と空気が結びついて酸化
するのか?

それは

コーヒーオイルです(油分)

 

コーヒーと酸化

いやいや、さっきコーヒーオイルは飲んでも
健康に問題ないっていったじゃん

そうです。問題ありません。ただし”時間が
経って酸化する前のコーヒーオイルなら”と
いう条件がつきます。

 

もっと簡単に言うと、入れたてのコーヒーに
浮いているコーヒーオイルは問題ありません。

しかし長時間放置され、酸化しきって酸っぱ
い味を出してしまったコーヒーはよろしくな
い、ということなんです

酸化というのは、主に油分が酸素と触れるこ
とで起こる現象で、物質の劣化を招きます。

 

これは、魚や、肉、コーヒー豆、様々な所で
起こる現象です

酸化した油は、体に害だという話を聞いたこ
とがあるかもしれません

それは食用油とかの場合であって、酸化した
コーヒーオイルを摂取しても、直ちに健康被
害が出るわけではありません。

 

しかし飲んでお腹を壊したり、気持ち悪くな
ったりするようなことは人の体質によりあり
ますので、時間が経って酸化しきったコーヒ
ーを飲むことはやめておきましょう

ではどうやってコーヒーが酸化しているのか
見分ける方法はあるのでしょうか?

正直、色や香りで見分けるのは至難の業です。

方法としては一口飲んで感じる酸味がどのよ
うなものかで見分けるとよいと思います

 

コーヒーのおいしい正常な酸味とは

フレッシュで明るい、果実が本来持っている
酸味です

シトラス、ハーブ、フルーティー、フローラ
ルといったキーワードを思い浮かべていただ
ければよいとおもいます。

 

逆に酸化した酸味とは

ただ単にすっぱいだけで、気持ち悪くなる酸
味です。

人間は本能的に、体に悪いものを口に入れる
と、吐き出したり気持ち悪くなるので、それ
で区別ができると思います

 

ここで誤解がないように付け加えなくてはい
けません。

体に害を及ぼすレベルに酸化したコーヒーと
いうのは数時間放置したようなコーヒーのこ
とです。

ですので現実的に見てひどく酸化したコーヒ
ーを口にする、という機会はめったにないと
考えてください

 

コーヒー豆の保存と酸化の関係

コーヒー豆を保存する際にも、酸化は大きく
品質に影響を与えます。

なぜなら先ほどお伝えしたように、コーヒー
豆にはオイルが含まれているので、焙煎豆や
挽いた状態でも酸化は進むからです

実際、購入したパッケージを開けて、適切な
保存をせずに2週間もすると香りはかなり飛
んでしまいます。

 

多くのコーヒーショップが購入してから1
~2週間での飲みきりを推奨していること
からも、この事が事実であることが読み取
れます

酸化は豆の状態よりも、挽いた粉の状態の方
が早く進みます。

この理由は粉の状態の方が酸素と触れる表面
積が大幅に増えるからです

 

私の経験からすると、挽いてしまうと、本当
においしく飲もうと思ったら1週間ぐらいが
限界だと思います。

この場合も、多くのコーヒー店が飲むたびに
挽くことを推奨していることからわかります

 

では次の見出しでは酸素を含めた、コーヒーを
酸化させる4つの要素をおつたえします。

 

コーヒーを酸化させる4つの要素

酸素 

これが一番コーヒー豆を劣化させる原因にな
ります。

多くの食品もそうですが、含まれる油分と酸
素が結合して、酸化し劣化します。

コーヒーは豆より粉の状態の方が酸化が早い
ので、注意が必要です

光(紫外線)も酸化させる原因の一つです。

光は酸素と油脂が結合するのを手助けしてし
まう性質を持っているからです

コーヒー豆を保存する際は、光が当たらない
ところを選んでください。

あまり知られていませんが、蛍光灯にも紫外
線がありますので、酸化の原因となります

これは気温と考えてよいでしょう

気温が高く、熱い場所でも酸化が進みます。

常温保管で、とも言われますが正確には
常温でもより涼しい所と理解しておくと
良いと思います。

 

酸化自体は温度が低い方が、進みが遅く
なるのですが、冷蔵庫などの湿気もあり
一概にどちらが絶対に良いとは言えない
ところがあります

 

 

湿気

水分も酸化の原因になります。湿気などは
コーヒー豆が吸収しやすいのでより注意が
必要です。

 

身近なところだと、冷蔵庫は頻繁に開け閉め
されやすく、中と外の温度差が出来るので、
結露ができやすいです。

ですのでそのような湿気が発生しやすい場所
での保存は控えましょう

 

 

まとめ

コーヒーに浮かぶ油はコーヒー
オイルと呼ばれる自然に含まれ
るものです

入れたてのコーヒーなら、コーヒー
オイルを飲んでも全く問題なし

コーヒー豆もを保存する際にも酸化
が大きくかかわってきます

コーヒー豆を劣化させる4つの
要素があります

酸素、光、熱、湿気

 

今日の記事はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました

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